あなたのペット的生活
てか、ハムスターなんて可愛らしいもんでもないだろ。
「コイツはハムスターなんかじゃないよ」
正直、この女といるのがきつくなってきた。
たいして仲もよくないのに、無理矢理仲いいのを乃亜に見せ付けて、何がしたいのかさっぱりわからないし、そんなのに巻き込まれたくない。
早く駅まで送って、はい、さよなら〜ってしたいのに、なんで、この女はここにいるんだろう。
「え?え?でも、なんか小動物っていうか〜……」
いやいや。
「こいつはハムスターっていうより犬だよ」
「い、いぬ?」
「そう、犬。
俺の言う事なんでもきいてくれる従順な犬」
「……あ〜、そうなんだ」
はて?
なにやら正面からただならぬ殺気を感じるのは気のせい?
いやいや。
気のせいではなかった。
「……孝ちゃんのバーカ」
小さな声で呟く乃亜の声が聞こえてきた。
「お前のほうがバカだろうが」
といつものように言い返すと、乃亜の目に涙がブワっと溜まったのが見えた。
いつもの受け答えじゃねーか。
なのに、なんで泣くんだよ。