あなたのペット的生活


「本当、あいつ口悪いよねぇ?誰に似たんだか」

「いっちゃん……」

「しいて言うならお前に似たんだよ、兄貴」

「俺?俺、そんなに口悪くないし。ねぇ?ちーちゃん?」



いっちゃんはちーちゃんを抱き上げると肩車をした。


「うん。お父さんは悪くないよ?」

ちーちゃんがそう言うといっちゃんは嬉しそうに微笑み、何処かへ行ってしまった。



「……」

「……」




気まずい。

なんか気まずい。



ブラック孝ちゃんと2人、残されるとなんて声をかけたらいいかわかんなくて気まずい。



「ところでよ」

「え?うん?」


椅子に座ったまま肩がビクッと揺れる。


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