あなたのペット的生活


居心地のよくてたまに悪い関係を終わらせたくなくて、ずっと言えなかった一言が、こんなにも簡単に口にだしてしまうなんて。


孝ちゃんが寝ててよかった。



そしたらこの言葉はリセットされるでしょ?





「……何してんだろ、私。
お、お茶飲んでこよっと」


このまま無防備な姿を前に暴走しない自信はない。


孝ちゃんを襲わないとは言いきれない。


私、いつからこんな変態になっちゃったんだろ。





髪に触れ、頬をなぞり、唇に触れてしまいそうになった。


こんなの変態のすることで、こんな考えを持ってしまった自分がなんだか恥ずかしい。


穴があったら入りたい。

いや、むしろ花火と一緒に打ち上げて欲しい。



せめてもの救いは本当に孝ちゃんに意識がないってことだった。


こんな部屋にいちゃ、犯罪を犯してしまいそうで、私はすぐさま部屋から出て行った。



勢いよく閉めた扉をじっと見ている瞳には気づかないまま……。


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