あなたのペット的生活
誰か私のお腹にもギブスを巻いてくれないだろうか。
「とりあえず、焼きそばオーケー?」
「……はい」
落ち込みながら返事をすると孝ちゃんは笑顔で屋台へと走っていった。
私はというと、多分お祭りの主催者さんが用意してくれたであろう、神社にしては不釣合いなパイプ椅子に座って孝ちゃんの帰りを待っている。
広場の一角に設けられたそのパイプ椅子コーナーにはたくさんの家族が座って上を見上げて花火が打ちあがるのを今か今かと待っている。
そんな家族を見てると自然と口元が緩み、微笑ましくなった。
いつか、孝ちゃんと結婚して、私もこんな家庭を築けたらいいのに、なんて。