あなたのペット的生活


「孝ちゃ〜ん、ヘルプミー」


困り顔の私とこの状況を見て察してくれたのか、孝ちゃんは私の手を無造作に掴むとそのまま場所を移そうと動き出した。



「あ〜……おねぇさーん」
悲しげな声が聞こえてくると、孝ちゃんは振り返り、3人に向かってドスをきかせ、こう言った。




「コイツは俺のなの。勝手に群がるんじゃねーよ」


ビクッと3人の肩が震え上がる。



私でさえも震え上がりたくなるほど怖い。


だけど、『俺の』って言ってくれた。

それが嬉しい。







「ったく、あいつらのせいでまた席探さなきゃいけなくなったろーがよ」




ブツブツと苛立ちを呟く孝ちゃんだけど、私すっごい嬉しいんだ。




「……きしょい」

「なんでぇ〜?へへへ」



きっと今私の口元は緩みっぱなしなんだろうね。

でもさ、これはどうしようもないことなんだって。





「ニタニタ気持ち悪い」

こんな暴言はかれたって全然平気なんだから。



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