あなたのペット的生活
それから数時間ワイワイと賑やかに過ごしていたのに、孝ちゃんがそれを壊すほど静かに、真剣な顔をして話しだしたからだ。
「さて、こんな時間だし、早く寝たい奴もいるだろうから……」
とチラリと孝ちゃんが横目でちーちゃんを見る。
ちーちゃんはコックリコックリと頭を上下に揺らしていた。
「簡単に話だけすっけど、俺、大学に休学届だしたから」
しれっと顔でなんてこともないように孝ちゃんは言うけど、おばさんやおじさん、いっちゃんはポカーンと口を開けて
「はぁ?」
と声にならないような声をだした。
「んで、外国へ行こうと思うんだよね。あっ、大丈夫、手続きはしたから」
今度はそこにいる全員が間抜けな声を発した。
「へ?」
外国、ですか?
手続きって??
「家に帰ってすぐ出発するつもりだから」
その言葉にテレビの音さえも耳に届かなくなってきた。
孝ちゃんは、外国に行って、しかもすぐにいなくなって……わかるんだけど、分かってるんだけど、頭の中で整理ができない。