あなたのペット的生活
「それもそうだけど」
孝ちゃんは空を見上げたまま呟いた。
「お前は大丈夫なのかよ」
大丈夫じゃないよ。
大丈夫なわけないじゃん。
そんなの考えるまでもないよ。
「大丈夫だよ」
ずっと傍にいてくれるって約束したじゃん。
「むしろ、孝ちゃんがいなくなったらもうパシらなくてもいいんだし、そっちの方が嬉しいね」
イヤだよ。
寂しいよ。
「ほ〜、生意気なこと言うようになったじゃねーか」
ずっと、こうしてたいよ。
「まぁね。孝ちゃんが1年や2年いなくても全然へっちゃらなんだから」
行かないで欲しいのに。
「それに……私にはお父さんも見てくれてるし、孝ちゃんはお父さんの隣で私を見守り続けてくれるってことにしようかな」
「勝手に殺すんじゃねーよ」
孝ちゃんがハッと乾いた笑い声をあげた。
それがなんだか嬉しかった。