あなたのペット的生活


おじさんとケンカしたとき、おばあちゃんもその場にいたのに、結局何も言わずにいた。



賛成してるのか反対してるのかわからない。



「そうだ、孝二が起きたらこれ、渡してもらえるかな?」

っとおばあちゃんはまっ白の割烹着のポケットから白い封筒を取り出した。





「なかなか起きないから手紙かいたんだよ」

おばあちゃんのしわしわの手に触れると、おばあちゃんはにっこりと微笑んだ。


「頼んだね」

「うん」



受け取った手紙を持って、私は車の後部座席、孝ちゃんの隣に移動する。


窓を開けて手を振るおばあちゃんに私は一生懸命手を振り返す。


隣では孝ちゃんがバカみたいに口を開けて寝ている。



「じゃあまた来るから」

というおじさんの一声で車は出発した。




私はおばあちゃんに手渡された手紙をそっと孝ちゃんのカバンに詰め込んだ。


今は寝ちゃってるから後で『手紙を入れたから』っという伝言をしよう。



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