あなたのペット的生活


ドアの前にいてもわかるくらいヒンヤリとした空気が漏れてる。




「ここが私の部屋」


そう言いながらドアノブを引くとそこには寝転がって暇そうに携帯をいじる孝ちゃんがいた。





「おー、乃亜、遅かったな」


ケータイを見ていた視線がこちらにと変わる。




「お〜、乃亜。誰だ、そいつ?」


心なしか孝ちゃんの機嫌が悪くなったような気がする。





やな予感。




「孝ちゃん、この人は佐助くん。高校の友達。レンタルショップでばったり会ったの」


「ちわっす。春日佐助です。あなたが孝ちゃんさんですか?お話は乃亜からよく聞いてます」


佐助はニコニコとセールスマンのように笑顔を絶やさずぺこりと頭をさげた。


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