執事とお嬢様、それから私


「生まれたときからそばに、当たり前のようにいた方でしたの。無愛想ででも優しくて…すごくすごく好きでしたわ…」


雅人…。


「でも…その方にはお付き合いしてる方がいて、私に黙ってましたの。あまりに頭にきたので別れさせようと私、今日ここにきましたの。

でも迷子になりましたわ。罰が当たりましたのね…。神様は、ちゃんと見てるんですわ。

なんでも手に入れられる私は…一番欲しいものが手にはいならい…」


「綾那ちゃん…」


「お互い、辛いですわね。でも貴女の方が幸せでしてよ?私以外の事を考えるなんて許さないって、一発殴ってやればいいんですわ!!!!」


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