倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
「真昼ちゃんて言ったっけ?
今日は一人なの?」

「ええ。一人でもいいかしら?」

と、わざと心細げにマスターに聞いた。

「いいですよ。」

「あの……私がここに来ても、あの店のマスターには秘密にして欲しいの。
だってあっちに行かずに、連れて来て貰って、その先ばっか行ってたら悪いから。」

「了解。」


それから真昼は毎晩のように通った。

店のインテリアとトモとタカとはしゃぐのが居心地良かったからだ。
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