空になりたかった海

【4】 12日、すべてが遠くなる

車が揺れた気がして、私は目を覚ました。


私が起きたことに気づいたナツが、

「ねぼすけさん、おはよ」

と笑う。


「ここ、どこ?」


今日は早めにホテルを出て、高速に乗った。一つ目のサービスエリアで、みやげ物を買ったところまでは覚えていた。


どうやらその後眠ってしまったらしい。


バツの悪そうな私に気がついたのか、ナツは

「大丈夫。私運転好きだからさ。もともと、新幹線使う予定だったのを強引に変えたのは私なんだし」

と、フォローをしてくれた。
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