【大賞】六天ニ花雪ノ舞フ
周囲に飛散した戦闘機の破片は、随分と遠くまで飛んでいる。

ようするに、晴興自身も、それだけの爆発に巻き込まれたということだ。

その、はずなのだ。

だというのに、不思議と、痛みはない。

何が起きたのか理解できないまま、呆然とその光景を見つめていると。
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