幸せ旅
クラスの皆が、私を変な目で見てくる。
堪えられない…。
昼休みはほとんど保健室に来ていた
そんなある日の事
いつものようにベッドで寝ていたらカーテンがシャッと開いた。
先生が起こしに来たのかと思った
ら!?
手首にチクッと痛みが走り起きた。
「「あっ…」」
何?
手首からは血が流れていた。
「ごめんなさい…」
目の前の娘が謝った。
頭が回らないってこの事だと思った瞬間だ。
「……あっと…何してたのか聞いて良い?」
「現代の吸血鬼なの」
え゙っ!?
「血が足りなくなると、ココに来て男子から血を貰ってた…けど、あんたも何者?」
「性同一性障害、聞いたこと位あるでしょ?」
「まぁ…私、水澤羅葡って言うの♪」
「俺は…「俺?いっつも自分の事“俺”って言ってるの?」
「気持ち悪いだろ?」
「俺って言ってる方が」