白いジャージ4 ~先生とlove life~
「いや~!一安心です。部屋の中が荒らされていなくて本当に良かったです」
先生は、ホッとした表情で、お父さんに言った。
先生との写真がいっぱい入っているノートパソコンも無事だった。
警察の人が、手招きをして、私達は部屋の真ん中に集まった。
「実は、このマンションで4軒空き巣に入られたんですよ。同じ時間に……」
警察の人のの話を聞いて、先生は私の手を握った。
「僕達、留守だったから良かったってことですね」
夜中の3時頃、マンションの防犯カメラに怪しい人物が数人映っていたという。
4軒の空き巣のうち2軒が留守で、残りの2軒は眠っていたという。
「留守だったから良かったのかも知れません。このベッドの位置だと、犯人が侵入してきたときに、旦那さんは気付いて起きてしまったかも知れませんからね。鉢合わせってことになると、大変なことになっていたかも知れません」
不幸中の幸い。
先生は、きっと物音に気付いて目覚めてしまったはず。
想像しただけでも怖い。
夜中まで警察の人が家の中を調べていた。