白いジャージ4 ~先生とlove life~



「本当にごめんなさい」



私は涙を我慢して、先生の腕に手を伸ばした。



先生はその手の上に手を重ねた。




「誰だって逃げたくなるよ。ごめんな。嫌な思いさせて。俺も全部聞いたから」



先生は、電話機の方を見つめたまま、唇を噛み締めた。




「でもな、これからは何があっても俺に頼って欲しい。遠慮せずにすぐに俺に電話して、怒鳴ってくれ。ひとりで我慢したり、泣いたりすんなよぉ」




甘えたような口調になった先生が、冷たい頬を私の頬に当てた。




「大事なものが傷つけられるって、こんなに辛いんだな。自分が傷つくよりずっと悔しい。もう自分でもどうなっちゃうかわからないくらいだ」




金森先生が、生徒に先生の自宅の電話番号を教えたかも知れないと別の生徒が先生に教えてくれた。


先生は心配になってすぐ私に電話をかけてくれた。


でも、私はその電話に出られなかった。





「先生、私は大丈夫だから、金森さんと落ち着いて話してね」



「落ち着けるかよ。俺を本気で怒らせるなんてたいしたヤツだよ……」






先生は、右手をぐっと握り、その手で自分の太ももを叩いた。








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