白いジャージ4 ~先生とlove life~



「照れる……」



鼻先を指でポリポリとかきながら、先生は緊張した表情をしていた。



私に目を合わせようとしない先生。



ゆかりからマイクを渡された先生は、大きく深呼吸をした。





「皆さん、本日は僕達の為にお集まりいただき、本当にありがとうございます。普段、手紙なんて書かないので、恥ずかしいんですが、この場を借りて手紙を読みたいと思います」





泣けてくる。


先生が、ひとりで手紙を書いている姿を想像すると……


私のことや、私との思い出を思い出しながら悩んで書いてくれたのかなって思うと、嬉しくて仕方がない。





「直へ  直と結婚したいと思い続けていたけど、本当に結婚できることが今でも信じられない気がします」




時々、チラっと私の方を見て、また手紙を読む先生。



私は、この瞬間を一生忘れないよう、先生の顔をじっと見ながら、先生の声を聞いていた。




手紙が苦手だと言う先生だけど、実は手紙が好きなんじゃないのかな。


だって、すごく気持ちが伝わってくるよ。




手紙の続きは……秘密。









< 29 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop