心の風
あたしは健人君の側に駆け寄った。


「あ…あの…」


「喋りかけんな!!!!」


「え…??」


そう言うと,健人君は教室を出てどこかに行ってしまった。


「あ…あたし…」


いやァァァァ−!!!!


あたしはその場に崩れ落ちた。


涙でぐちゃぐちゃになった顔を伏せながら…


あたしはこの日を境に,地味でおとなしい子になってしまっていた。
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