危険な同居生活
涙でしゃくりあげるようにミカさんは、何度も肩を揺らした。


そして、何度も、何度も、ミサさんに向かって泣きながら『ゴメンね』と言葉を並べる。


今まで、強気な態度でミサさんと接したのは強がりだったんだ。


素直になれないからこその強がり。


今は、ずっと溜めていた涙をいっぱい零して。


「ミカのせいじゃないよ。全部、全部、私が悪いんだよ…」


ミカさんの背中に両腕を回して、二人は抱き合いながら涙を流す。


それを見ている俺も、ちゃっかりもらい泣きをいただいた。


まだ15歳の二人が、こんなにも苦しんで生きていたなんて。


二人の生きてきた歩みを聞いているだけで、自分の歩いてきた人生の足跡なんて一瞬で消えてしまいそうに思えた。


何がロケットランチャーの少年時代だ。

漢字ドリルが無いと不安になるなんて言ってるのは誰だ。


いや、実際に無いと不安なのは事実か。


泣きながら抱き合う二人と、それを見て泣く三十路前の俺。


異様な光景だとは思うけど、今はそんな事どうだっていい。
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