危険な同居生活
見事な脚線美を隠すかのように、小さな手を膝あたりにあてる。



「いや、あの、とても似合ってます!」


自分で選んでおきながら、なんて恰好だ。これじゃあ、余計に直視できないじゃないか……。



嬉しいような困るような…って、何を喜んでいるだ俺は。



「ありがとうございます。これで、私も外に出れますね。」


頬を赤らめ、目をたらして、ひまわりのように笑うミサさんを見ると、俺まで幸せな気持ちになる。



よっぽど、外に出掛けたかったんだな。
両親からの仕送りが、今日、初めて役に立ったのかもしれない。



人にプレゼントするのは、初めてだった俺は、少し、得意気な気持ちが込み上げてくる。



「喜んでいただけて、良かったです。」


ミサさんが動く度に、気になるミニスカ。


これからは、この欲望を抑えて過ごさなければ、いけない。


はしゃぐミサさんを見て、そう思った。
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