ジェネシス(創世記)
第十一章 神の国へ
第一一章 神の国へ

「月見草 はらりと地球 うらがえる(三橋鷹女)」

 二000年の時代に入ると、人類は火星への関心が高まっていた。火星に「水」があるのではないかと、推測された。

 地下奥深くには、永久氷塊が眠っている。それを地上に湧出させれば、火星の大地に大海が形成される。

その海を電気分解により水素(H)と酸素(0)に分離させれば、大気中に酸素が満たされる。

 人類は、火星に向けて居住計画を模索した。それは、途方もない予算を要し、数百年以上の計画を立てなければならない。

< 256 / 375 >

この作品をシェア

pagetop