ジェネシス(創世記)
二二00年代になると、財政が行き詰まり出した。経済界から、火星の移住計画を疑問視する声が上がった。

子供たちに夢や希望を与えても、現実に利益のでない大事業では、投資家たちは納得しない。

宇宙産業で唯一利益あるのは、「月世界旅行」と「地球の周回観光旅行」くらいだった。「火星周回旅行」の実現は危険性が高く、困難とされた。

 この計画はNASAではなく、「アメリカ国防総省」が全面的に指揮をとることになった。全て「軍事政権」に、委譲されてしまった。

その脅威は、すぐ訪れた。アメリカは軍事力で人類を制圧し始めた。武力で、世界を支配するようになった。

 彼らは特にユダ人たちから、財産を巻き上げていった。そのうち、迫害するようになってきた。強制労働を強いた。

当然、反感を高く買うことになる。この時代から民主主義や人権尊重は消え始め、「軍国主義。暗黒政治」が復活してしまった。

 アメリカに限らず、世界各国が火星を求める理由は、将来移住した場合の「領有権」の獲得にある。

火星に人類が居住すれば、広大な領土と資源を得るために、間違いなく「戦争」が勃発することであろう。でもそれは、移住してからの遠い先の話だ。


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