蝶々結び
ちょっと言い過ぎたかな……


もしかして怒られる……?


沈黙が続いた事で、後悔が押し寄せて来る。


だけど…


「お前、おもしろい!」


上杉先生は吹き出し、笑いながら言った。


「へ?」


「お前、その方がイイよ!」


「えっ?」


不思議に思って小首を傾げると、上杉先生が悪戯っぽい笑みを見せた。


「学校じゃ澄ましてる奴だな〜って思ってたけど、今は全然普通じゃん?その方が楽しくね?」


上杉先生の言葉は否定出来ないけど、納得も出来なかった。


「まぁ、そのうちわかるよ♪」


「はぁ……。あっ、家(ウチ)ここなんで。本当にありがとうございました」


「マジで近いな!俺ん家、そこの角曲がったとこのアパート」


あたしと上杉先生の家は、意外と近い事がわかった。


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