蝶々結び
優子が何か言う前に踵を返し、そのまま何も言わずに足早に歩き出した。


今は自分の事よりも、上杉先生の事の方が気になる。


一刻も早く家に帰って、先生に電話をしたい。


本当は、今すぐにでも上杉先生と話をしたいけど…


たぶんあたしの家にも連絡が入っていると思うから、まずは両親に謝らないと余計な心配を掛けてしまう。


もっとも…


それももう、既に手遅れだとは思うけど…。


あたしは今まで、学校から連絡が入るような事は一度もした事が無い。


だから…


家にいる母は、きっとあたしの事を心配して待っているに違いない。


こんな状況は初めてだったから、母にどう言われるのか予想も出来なかったけど…。


何を言われても、絶対に言い訳はしない……


両親には、自分の気持ちを正直に話すつもりだった。


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