蝶々結び
今が全校集会の時間だって事はわかる。


校長先生が何か話しているのも、周りの生徒達がざわついているのも、ちゃんとわかっている。


だけど…


今自分がどうやって立っているのかが、全くわからなかった。


上杉先生が退職……?


どうして……?


だって……


今さっき、会ったよね……?


どうなってるの……?


こんな冗談、笑えないよ……


一刻も早く状況を把握して必死に考えようとしても、現状に追い付けない頭の中が真っ白になっていく。


肝心な時に働かない頭なんて、意味が無い。


それでも、あまりにも突然の事に言葉を失ってしまったあたしは、もう何かを考える事すらままならなくて…


自分自身が何を考えているのかよくわからなかったし、何の話をされたのかすらよくわからなくなっていた。


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