蝶々結び
「七星も変えてくれる?」


「うんっ!!」


笑顔で頷いて、携帯の待受を優子とお揃いの物に変えた。


「あれ……?」


携帯の画面に写ったあたし達の間に、優子の可愛い字で『親友』と書いてある。


「フフッ♪あたしと七星は、親友だからねっ!!」


優子は、顔の横で自分の携帯の待受をちらつかせながら、あたしを見た。


「うんっ!!」


あたしは嬉しくて、待受を見つめながら携帯をギュッと握り締めた。


友達とプリクラを撮れただけでも嬉しかったのに、『親友』の文字があたしを余計に感動させた。


馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれないけど、今日はあたしの人生の一大イベントなのかもしれない。


その後も優子と遊び歩いて、買い物をしたりクレープを食べたりした。


そして家に帰った時には、もう19時を回っていた。


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