☆★グリン・ピース★☆
そうして、その夜

子供達を寝かせた後

風通しの良い縁側で

実麗と凛は

飽きるまで語らい合った。


この山形の地で育った

幼少時代や初恋の思い出、

苗場との出会いから別れ

そして光との奇妙な偶然など

凛にはすべてが小説よりも

面白く、興味があった。


実麗は慣れない日本酒を飲んで

今夜はよく喋った。


今日初めて会ったと

思えないほど・・・


凛も葵との数奇な出会いを思うと

実麗を他人とは思えなかった。


二人が杯を酌み交わしながら

たどり着いた言葉は・・・


「家族って・・・

本当にいいよね。」だった。



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