ココロノコエヲキケ。(詩/詞)

『(un)happy lie』

朝の光で目が覚めたんだ
誰かが名前 呼んでる気がして
降り注ぐのは 君の声かな
忘れかけてた記憶の中に

伸ばした両手は空(くう)を切り
君の声も 儚く消える
愛しいぬくもり 手放すことは
自分で決めたはずなのに

「君の幸せが僕の幸せ」
そんなの ただの綺麗事
心の中では「行かないで」
ほんとはずっと叫んでいたよ

「僕の幸せは君の幸せ」
言い切れないから離れたんだ
あの日 僕がついた嘘
光になって 君を照らすよ



夜の帳が今下りたんだ
誰もが眠る この瞬間に
思い出すのは 君の笑顔さ
闇が広がる瞼の奥に

呟く名前は空(くう)に溶け
僕の声も 虚しく消える
愛しいぬくもり 手放すことは
自分で決めたはずなのに

「あいつの所へ行ってやりなよ」
そんなの ただの強がりで
心の中では「行かないで」
ほんとはずっと叫んでいたよ

「僕を選んで欲しい」だなんて
今更言っても遅いんだ
あの日 僕がついた嘘
影になって 君を守るよ



「お互い幸せになろうね」と
そんな言葉で別れたんだ
あの日 君についた嘘
雨になって 僕を濡らすよ



09.07.05 (C)奏音

*いいよさんから「嘘」でリクエストを頂き、創作。君にとっては“幸せな嘘”、僕にとっては……
< 17 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop