sweet☆シンデレラ
「―俺のシンデレラになってよ??」

誰か知らないその男の子は、ひざまづいて片手を私にさしのべる。

「シ…シンデレラ!?」

軽く笑って、コクンッ…と頷く。

「そっ…そんな…急にッ…。」

その時。

辺り一面に車のクラクションが鳴り響いた。

「わっ…ちょっ…!」

あわてふためく私。

その私の手を取って、猛ダッシュで駆け抜けた。

―私たちは気づかないうちに、横断歩道の真ん中にいたらしい。

「…はっ…ありがとうございますっ…」
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