ぼくの太陽 きみの星
カチャ。


鷹耶は自分から大きくドアを開け、慌てた様子で部屋から出ようとした。


「きゃっ」


ママの驚く声。



ほんとだ、ママが上がってきてたんだ。

鷹耶の聴覚ってネコ並み。



廊下からきっとあたしの姿はよく見える。

計算ずくのタイミング。


「うわっ、すみません。

気付かなかった。

大丈夫でした?」


鷹耶の驚いたような声。


ほんと、腹の立つほどの名演技。


「あ、鷹耶くん、こちらこそごめんなさい。

あ、未怜ちゃん、こっちにいるのね」


「すみません……あの」


鷹耶はドアをそっと閉めて、声をひそめる。
< 145 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop