ぼくの太陽 きみの星
ぼくは首を振ると、そっと未怜ちゃんに掛け布団を掛け、急いで服を着た。


椅子に座って、はぁ、と思わずため息をつく。



(何やってんだろ)



サイテーだ。



自分のどうしようもなさに、泣きたくなった。



激しい自己嫌悪にかられながら、マグカップを手に取る。


飲みかけだったコーヒーは、すっかり冷たくなっていた。

それでも、自分を取り戻すには十分だった。




空のマグカップを握ったまま、どれくらい座って考え込んでいただろうか。



ふと、気配に気づいて振り返ると。

ベッドの中から、未怜ちゃんが涙に濡れた大きな目を見開いてぼくを見ていた。


たった今目が覚めたみたいに。



ぼくの目を、まっすぐに。

しっかりした目つきで。



「琢……磨くん?」
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