ぼくの太陽 きみの星
さびしかったから。

人のぬくもりが恋しかったから。


――もしかしたら、誰でも良かったのかもしれない。




鷹耶に抱きしめられると、鷹耶の腕の中で、なぜかひどく安心してるあたしがいた。


偽りの、うその関係でもいい。

誰かに、抱きしめていてほしかった。

体温を感じていたかった。


このぽっかり穴の空いた心を、抱きしめて埋めてほしかった。




もちろん、そんなものじゃ埋まらないってわかってる。

でも、一時的には埋まるような気がしてたから。




鷹耶もきっとそうだったんだと思う。


あたしたちは、愛情に飢えた、似たもの同士だったから。


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鷹耶は自分から琢磨くんのことを聞いておいて、

あたしが琢磨くんのことを話すと黙りこくってしまって、それきりあたしの髪に顔をうずめたままだった。
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