ぼくの太陽 きみの星
「なんて目してんだよ」


ため息まじりの声。




不意に、あやしい触手のように動く指が、核心部分に到達した。



「あ……」


声にならない声が、あたしの唇から漏れた。


「ん……」


快楽にあえぐあたしを、鏡越しに一対の黒い瞳が射すようにみつめる。



「未怜、鏡見てみろよ」

「いやっ」



指自体が生命を持った生き物のように、ねっとりと絡みついて。

まるで、永遠の牢獄に捕らえられて逃れられない死刑囚のような――



「あぁ、ダメ!」


高みに昇りつめる寸前。




ふと、すべての動きが止まった。
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