ぼくの太陽 きみの星
「……?」


ぼんやりと、目の前の、陶器のような白い顔を見つめる。


「……イヤ……やめちゃ……」


続きをせがむ、自分のか細い声が聞こえた。


「ダメ。今日はおしまい」


場違いなほどのさわやかな笑顔が、鏡の中のあたしに向けられる。



邪悪な天使。



「……意地悪……」


今にも破裂しそうな快楽の塊を抱えて、あたしは激しく身悶えした。




――あたしってば、何鷹耶にせがんでるの?



「……続きはあいつにでもしてもらえば」


鷹耶はそうそっけなく言い放つと、ベッドから降りて、あたしを感情の読み取れない黒い目でじっと見た。


そして、何の未練もなく、すたすたと部屋を出て行く。
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