意地悪俺様




そこには顔以外全身刺青の柄の悪い中年男がいた


吸っている煙草をくわえたまま
あたしに向かって舌をまいて言う



「おーおー嬢ちゃん
勢いよくぶつかってくれんぢゃねーの」


太い声が響く


「すいません
余所見してて…」


あたしは深々と頭を下げた


「俺の骨今ので折れたけーのぉ
慰・謝・料、払ってもらいましょか
まぁ、ざっと10万ぐらい」



えっ?そんなの、
言いがかりだぁー

大柄でメタボぎみだけどしっかりとした体つきの人が今ので骨折なんてするわけないぢゃんっ!!




…なんて言えなぃょぉ…



さっきの三木とは違う恐怖を抱いたあたしは肩を縮こませた





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