%コード・イエロー%
「そうだ、明日は買い物に行くから、あけておけよ」
食事の後片付けをしていると、ソファでテレビを見ていた亮雅から声がかった。
「え?なんですか?」
流し台の水音と、テレビの音がうるさくて、よく聞こえない。
聞き返した私に、亮雅はテレビの電源を切ってから、近づいてきた。
食器をすすぐ私の背後に立つと、後ろからふんわりと抱きしめられる。
亮雅の顔が、私の肩の上に乗っけられると、唇が頬から耳の後ろを掠めていく。
「先生。まだ片づけが終わってません」
行為の開始時間が遅くなるだけで、何かが変わるわけでもない。
宿代を体で払うと言い出したのは、私だ。
それでもなんとなく先延ばしにしたくなるのは、どうしてなんだろう。
手を止めない私の体に負ぶさるようにして、亮雅の指が、あちこちに侵入し始めた。
「何回言わせるんだ?亮雅だって言ってるだろ」
無視を決め込んで、すすぎを優先した。
ベッドの中では、すでに何度も呼び捨てにしているのだが、
そんなにあっさりと名前を呼んだ時点で、何かが負ける気がする。