%コード・イエロー%

火照りかけた体は、あっという間に落ち着きを取り戻す。

と思えば、今度は手足の先が感覚をなくした。

氷のように、冷たい。


「裁判になったカルテが、なぜ今更必要なんだ。

まさか、いまだに決着がついていないってわけじゃないだろう?」


是とも否とも答えられなかった。

確かに裁判はとっくに終了している。

刑事、民事、両方の裁判とも。


けど。


「心の決着が。

私の納得いく答えが見つかってないんです」


この20年、誰にも言ったことのない私の心の奥底にあるもの。

そう。

姉は、なぜ死ななければならなかったのか。


当時は、理解できなかった。

裁判のために、奔走する両親。

世間の非難や中傷。


どうして、自分の家族だけが、そんな目にあうのか。












< 215 / 481 >

この作品をシェア

pagetop