%コード・イエロー%

鋭い目で里佳子を睨むと、


「そんなわけないでしょ!」


と、小声で反論した。


なんだぁ、おかしいと思ったのよね、なんて言いながら、

里佳子はつまらなそうに、自慢の髪の毛を、指でくるくると巻き上げる。


「なんで、そんなこと思うわけ?」


「だってさ、あのDr.、夏夜の名前、知ってたし。

それにさ」


「それに?」


「夏夜が倒れたとたん、血相変えて飛んできて、

あんたの体、抱きかかえてたんだよ。

Q外に運ばれたときも、自分が執刀するって、宣言したらしいし」


そんな話、初めて聞いた。


でも、まぁ、医者なんだから、

倒れた人間がいれば、駆けつけてきても、おかしくはないわけだし。


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