ミズイロ


ああ、

何て清清しいんだろう!


さっちゃんとの電話を切り、一皮向けた自分が嬉しくて、彼の笑顔を思い出しながら、ホースを高く掲げた。




虹を作ろうとした。

こみ上げてくる何かをこぼす代わりに。



待っても待っても難しい、でもうまくいくかもしれない、

いいぞと思ったらやっぱりダメかもしれない、

でもじっと待ち続けえばきっと…



そうやって願う。



それは恋だけじゃない、何に対しても同じ。

七色の幸せが私に微笑む日も必ず来る。




ね、神様。
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