准教授 高野先生の結婚
私の彼はなにしろとってもキレイ好き。
エプロンだってピシッとしていて清潔で、おろしたての新品みたい。
思い切り頬を寄せ、すりすりする。
遠慮なく鼻をくっつけ、くんくんする。
彼の腕にふうわり優しく包まれてると、安心できてとってもとってもいい気持ち。
「くんくん中だね」
「ん。くんくん中」
「とりあえず、ご飯にしない?」
「ん。でも……もう少し」
そうして私はさらにべったりくっついて、久しぶりの彼の“匂い”を堪能した。
ご飯を食べながら、お風呂に入りながら、二人でいろんな話しをした。
私の修士論文の進捗は順調で中間発表も無事に終わったこと。
頼まれ仕事の書評は可のなく不可もない作品で案外書くのに難儀したこと。
真中君が並木先生に褒められて沼尾さんが悔しそうにしていたこと。
父母懇談会には去年よりも多くの親御さんが参加されていたということ。
会えなかったぶん、我慢したぶん、頑張ったぶん、いっぱいいっぱい話しをした。
だけど――