准教授 高野先生の結婚

テーブルの上に、ピザとお寿司とフライドチキンがどどんと並ぶ。

これって盆と正月が一緒に来たというよりも、なんと言うか、まるでお誕生会みたい。

みんなで囲む楽しくって賑やかな美味しい食卓。

食事をしながらの会話は自然と弾み、話題探しに難儀することなどまったくなかった。


それにしても、お母さんの人柄はまさにお義姉さんの言ったとおり。

本当になんて明るく朗らかな人なのだろう。

ざっくばらんで親しみやすい話しっぷりは皆を和ませすぐに笑顔にしてしまう。

「そうそう、寛行!結婚と言えばね、あんたが高校ン時つき合ってたカナちゃん!」

「ちょっ……!何、いきなり……」

お母さんに昔の話を急に振られて、明らかに動揺してる寛行さん。

私はもちろん高校時代の彼の話に興味津々。

二人の会話に思いっきり耳をそばだて集中する。

「離婚して子ども二人連れて戻ってきてたんだけどね、今度再婚するんだって」

「あっれー、そのカナちゃんてさ、ひょっとして俺と同じ学年のコじゃない?」

当事者である寛行さんはさておいて、お兄さんがおもしろそうにニヤリと笑う。

カナちゃんはお兄さんと同じ学年???

「あれだろ?そのコってさ、ぱっと見ちょっとヤンキーぽかったコだろ?」

ヤ、ヤンキー……!?

「あら、ヤンキーなのは見た目だけで本当はすごい孝行娘だって聞いたわよ?」

でも、親孝行???

うーむ……。

二つ年上で見た目はヤンキーだけど実は親孝行な彼女……と付き合う高1の寛行さん。

……。

うぅ、やっぱりイメージできん……。

今の寛行さんからそれを想像することは、私にはとてもとても難しかった。

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