俺様☆姫様★王子様 【完】


散々後部シートで叫んで、あたしはもう疲れきってた。


バイクが止まったのは……


「海……?」


「そ。デートっぽくね?」


「ん。ベタだね(笑)」


「あ、それ言っちゃう?キズついちゃうんスけど?」


「え~?だってホントにベタなんだも~ん!

とか言って、海好きなんだけどね!」


「っだしょ!?因みにレストランだって此処から近いよ!」


そう言って、要くんは崖の上を指差した。


「わっ……」


凄く高い崖の上に、1つ赤い屋根が見えた。


漫画のブラックキングが住んでる家みたいな?


「あんな所にあったんだね」


「スゲくない?あれ絶対ブラックキングの真似だし」


「げっ…今同じこと考えてたよ;」


「ちょっと……げっって酷くないっスか?もしや俺の事キモいとか思ってンじゃない?」


「あは。バレたか(笑)」


「ゴルァァ!」


あたしたちは、駐車場から海岸に降りて、まるで青春ドラマみたいに追いかけっこをして、待ち時間をそれなりに楽しんだ。


< 309 / 398 >

この作品をシェア

pagetop