俺様☆姫様★王子様 【完】
散々後部シートで叫んで、あたしはもう疲れきってた。
バイクが止まったのは……
「海……?」
「そ。デートっぽくね?」
「ん。ベタだね(笑)」
「あ、それ言っちゃう?キズついちゃうんスけど?」
「え~?だってホントにベタなんだも~ん!
とか言って、海好きなんだけどね!」
「っだしょ!?因みにレストランだって此処から近いよ!」
そう言って、要くんは崖の上を指差した。
「わっ……」
凄く高い崖の上に、1つ赤い屋根が見えた。
漫画のブラックキングが住んでる家みたいな?
「あんな所にあったんだね」
「スゲくない?あれ絶対ブラックキングの真似だし」
「げっ…今同じこと考えてたよ;」
「ちょっと……げっって酷くないっスか?もしや俺の事キモいとか思ってンじゃない?」
「あは。バレたか(笑)」
「ゴルァァ!」
あたしたちは、駐車場から海岸に降りて、まるで青春ドラマみたいに追いかけっこをして、待ち時間をそれなりに楽しんだ。