俺様☆姫様★王子様 【完】
「っはぁぁ……」
大きく溜め息をついた俺に、名波が声をかけてきた。
「そろそろ出発だ」
「勝手なこと抜かしてんじゃねぇよ!」
「仕方ない、後5分待つ。俺は先に乗ってるから、直ぐに来いよ?」
「あぁ…」
名波が先に飛行機へ乗り込んで行った。
リダイヤルでもう一度姫華に電話しようとしたら、誰かが搭乗口へ来るのが見えた。
まさか姫華かっ?
有りもしない期待に胸を膨らました俺は、なんて情けねぇ男なんだ。
ロスに行くとすら話していない姫華が、こんなところに来るはずがない。
ぼんやり見えていた人影が、段々と見えてくる。
誰だよ……