俺様☆姫様★王子様 【完】
手を大きく振り上げ、こっちに向かって走ってくる……
「レンくーん!」
はっきりと見えたところで俺はそいつが誰だかやっと認識した。
「ハァ、ハァ…良かった!間に合って!」
息を切らして話す女。
「レンくん、長期ロスがんばってね!」
応援される覚えねぇし。
つか、俺でさえ今知ったのに、なんでお前が知ってる風な口を聞く?
「もうっ!何とか言いなよ!あたし超走ったんだよ!」
「あ?」
俺は不機嫌に返事をした。
「なによぉっ!姫華の代わりに来てあげたのにぃ!」
なんなんだ、こいつ。
「お前どっかで見たことあると思ったら、姫華のツレか」
姫華の名前を聞いて、ようやく誰だか判明した俺は、溜め息混じりに話した。
「琉奈って呼んで!」
そしてこの女は馴れ馴れしく、俺の腕に絡み付いてきた。