俺様☆姫様★王子様 【完】


「姫華ちゃんと出会った次の日、誰かに俺のメアド聞いたみたいで、あのコからいきなりメールが来たんだ」


やっぱり。

琉奈しかいないと思ったよ。


一度涙を拭ってから、もう一度要くんを見た。


「何て?」


「……姫華ちゃんと早くセックスしろって」


それを聞いて、愕然とした。



最低だよ。

琉奈………。



間を取ってから要くんは続ける。


「勿論人に言われてシないよ?…でもレンさんが姫華ちゃんにはじめましてって言ったとき、ホントに貰っちゃおうって思った。

姫華ちゃん…俺、マジなんだ」


突然の告白。



「でも……」


「わかってるから。姫華ちゃんがレンさんのことまだ好きだって」


少し笑った要くん。

だけどその笑顔は、あたしにもわかるくらいに無理してる。



「ごめんね…。でも蓮はもう「大丈夫だから」


あたしの事なんて好きじゃないよって言おうとしたら、要くんに遮られる。


何が大丈夫なの?


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