俺様☆姫様★王子様 【完】


「さっきの……ごめんね」


その一言でキスの事だと気付いたあたしは、ゆっくり首を振ってこたえた。


「俺、本当は知ってたんだ。レンさんと付き合ってたって」



えっ?



あたし言った覚えない。

要くんにも、他の誰にも。



……一人を除いては。



だけど、要くんと彼女が連絡を取ってるなんて…


そんな事があるの?





でも気になる事を言ってた。



『あんたはあたしが欲しいもの全部持ってるじゃん』


『どうやってレンくんと要くんを誘惑したの』






……っ。


言われたことを思い出して、哀しみと憎しみの両方が一気に込み上げてくる。




琉奈………。



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