俺様☆姫様★王子様 【完】
真っ白な手摺りを握りながら、松倉先輩の後をついて階段を上っていく。
カンッ…カンッ…
階段しかない空間に、二人のローファーの音だけが響いてる。
天井から差し込む光が少し眩しい。
なんか天国へ続いてるみたいでちょっと神秘的。
このまま一番上まで行くのかと思ったら、その手前で止まった。
「此処が508号室に出る扉よ。」
そういって松倉先輩は、これもまたわかりにくい、白い扉を開けた。