俺様☆姫様★王子様 【完】
「あのぅ~、先輩?この階段は……?」
此処は、あたしがへたり込んでた場所。
さっきは気がつかなかった、壁と一体化した白い扉が一つあった。
ギィ……と音をたてた扉の先には、真っ白い螺旋階段が、光りを放つ先まで続いてる。
キラキラと光る階段。
思わず見とれてしまうくらいに素敵。
「此処はね、最上階に繋がる階段なんだよ?姫華ちゃんは、508号室だからこの階段を上らなきゃダメなの。」
「そ、そうなんですか!?こんな扉があるなんて全然気が付かなかったです;」
「そうだよねぇ。普通わからないわよ。5階の列びに有るって思うよね。」
「なんでこんなに複雑な寮なんですかね。あたし一人で登校出来るかなぁ……」
「ふふふ、大丈夫よ!最上階にはもう一つ部屋があるから。その先輩と行けば良いじゃない?」
そっか!誰だかわかんないけど、後で挨拶に行かなきゃね♪