俺様☆姫様★王子様 【完】
俺がそんな単純な誘いにのると思ってんの?
甘くみないで頂きたいもんだね♪
人気あんだか知らねぇけど、この俺が年増の女相手にするわけないっつーの。
「すみません。俺これから打ち合わせなんですよぉ。紗那さんが折角お誘いして下さったのに、ほんとすみません。」
俺はレンの顔で仔犬のような声を出した。
「あら、そうなの?残念だなぁ~。折角レンとデートしようと思ったのにぃ。」
ほらな。
その顔が余計ウザいんだって。
こっちはあんたとデートする気なんかこれっぽっちもねぇよ。
ま、俺の演技に騙されて帰って行ったから良しとしてやるか。
紗那が表玄関から見えなくなったのを確認して、俺は裏口からスタジオを出た。