気持ち “美幸”
『転入生を紹介する。入りなさい。』


クラスはざわめいた。


『自己紹介して!』


『はじめまして。鮎川恵です。よろしくお願いします。』


『彼女は東京から引っ越してきたばかりで何もわからんが、みんなで教えてやってくれ!席は…小野の後ろ。』


『はい。』
恵はみんなに注目されながら私の後ろに座った。


みんな恵に釘付けになった。
今の時期の転入生に驚いたから…いや、みんな恵の美人さに釘付けだった。
恵はロングの黒髪に目も大きく透き通った肌をしていたからだ。


私も釘付けになった。


『小野さん、よろしくね♪めぐって呼んでね♪』
恵は優しく笑顔で話した。


『こちらこそ☆小野さんはかたいから、私も美幸って呼んで!めぐ☆』
私も笑顔で返した。


これが私と恵の出会い。
アイドルみたいな恵と活発で落ち着きのない美幸。真逆の二人だけど仲良くなった。





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